【8月1日 AFP】米大リーグ(MLB)のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)は31日、トレード市場が閉幕する直前にアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)からザック・グレインキー(Zack Greinke)投手を電撃的に獲得した。

 複数の米メディアによると、ダイヤモンドバックスのエースであるグレインキーは、若手有望株数人とのトレードでアストロズに移籍する。MLBオールスターゲーム(All-Star Game)に6度出場した実績を持つサイ・ヤング賞(Cy Young Award)投手のグレインキーは今季、23試合に先発して10勝4敗、防御率2.90の成績を残している。

 これにより、現在ア・リーグ西地区の首位を走っているアストロズは、ジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)、ゲリット・コール(Gerrit Cole)、グレインキーで強力な先発3本柱を形成することになった。

 現時点では両球団ともトレードを正式に認めていないが、仮に発表が出れば、大きな動きが見られなかった今回の市場で最大の移籍となるだろう。ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)とロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)をめぐってはトレード期限直前に臆測が飛び交ったが、結局目立った投手陣の補強はなかった。

 一方でクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)は同日、トレバー・バウアー(Trevor Bauer)投手をシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)にトレードしたことを発表。先週末の試合でいら立ちのあまりボールを中堅スタンドに投げ込み、テリー・フランコナ(Terry Francona)監督の怒りを買っていたバウアーは、6年過ごしたクリーブランドを離れることになった。

 このトレードにはインディアンス、レッズ、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)の3球団が絡み、レッズからヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)外野手ら2選手が、パドレスからフランミル・レイエス(Franmil Reyes)外野手ら3選手がそれぞれインディアンスに渡った。パドレスはレッズからテイラー・トランメル(Taylor Trammell)外野手を獲得している。(c)AFP