【7月30日 AFP】イエメン北部の反政府武装組織フーシ派(Huthi)の拠点サーダ(Saada)で29日、サウジアラビアによる攻撃があり、子ども2人を含む民間人13人が死亡した。医師らが明らかにした。

 医師らによると、攻撃があったのはサーダのアル・サービト・アル・シャアビ(Al-Thabit Al-Shaabi)地区で、死亡した13人のほか、子ども12人を含む26人が負傷した。

 フーシ派傘下のテレビ局アルマシラ(Al-Masirah)は医師らの報告に先立ち、同地区の市場でサウジによる攻撃があり、36人の死傷者が出たと報じていた。フーシ派の報道官は、少なくとも10人の民間人が死亡したと述べた。

 またアルマシラは、フーシ派がサウジアラビア南部ハミースムシャイト(Khamis Mushait)にあるキングハーリド(King Khaled)空軍基地をドローンで攻撃していたと説明。医師らは、今回の攻撃はこの報復だったとしている。

 サウジ当局はこれまでのところ、このキングハーリド空軍基地へのドローン攻撃や今回のサーダへの攻撃について発表していない。

 救援団体などによると、イエメン内戦ではこれまでに数万人の犠牲者が出ており、国連(UN)が世界最悪の人道危機と呼ぶほどの事態になっている。(c)AFP