【7月30日 AFP】米運輸当局は29日朝、ワシントン首都圏の空港で、テキサス州在住の男性の預け入れ荷物からミサイル発射装置を発見し、押収した。男性はクウェートからの「土産」だと述べているという。

 男性が到着したのは、ボルティモア・ワシントン国際空港(BWI Airport)。米運輸保安局(TSA)の報道官はツイッター(Twitter)に、「男性はクウェートから土産として持ち帰ったと言っている。(土産ならば)キーホルダーで良かったのに!」と投稿した。

 TSAによると、男性はテキサス州ジャクソンビル(Jacksonville)在住で、現役の軍関係者だと話したという。TSAは「幸い、発射可能な状態の装置ではなかった。装置は押収し、安全に保管するために州消防保安官へ引き渡された。男性は搭乗を許可された」と発表した。

 TSA報道官のツイートに付けられていた画像には、米防衛機器大手レイセオン(Raytheon)製の対地・対舟艇ミサイル「グリフィン(Griffin)」の発射装置とみられるものが写っていた。

 レイセオンによるとグリフィンは「高精度で付帯的損害が少ない非正規戦用」のミサイルで、「陸海空のプラットフォームへの速やかな統合が成功してきた実績がある」が、TSAは「兵器は手荷物や預け入れ荷物には入れられません」と述べ、荷物には統合できないと指摘した。(c)AFP