【7月28日 AFP】競泳女子4×100メートル自由形リレーの世界記録を持つオーストラリアのシェイナ・ジャック(Shayna Jack)が、ドーピング検査で失格になり、韓国・光州(Gwangju)で開催されている第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)を欠場していたことが27日に分かった。本人は不正行為を否定している。

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 豪水泳連盟(Swimming Australia)によると、オーストラリアチームが世界記録を樹立した昨年のコモンウェルスゲームズ(2018 Commonwealth Games、英連邦競技大会)でリレーメンバーの一人だったジャックは、先月行われた抜き打ち検査で陽性反応を示し、暫定的な出場停止処分を科された。

 オーストラリア勢は、男子のマック・ホートン(Mack Horton)がドーピング検査を妨害した疑惑が伝えられている中国の孫楊(Yang Sun、ソン・ヨウ)に激しく抗議していたが、今回の世界水泳に関連して初めてドーピング陽性反応の事例を出したことで面目を失った。

 世界水泳の開幕数日前に、合宿先の日本から「個人的な理由」で帰国していたジャックは、意図的な禁止薬物の使用を否定しており、「10歳の頃から水泳は私の情熱であり、故意に禁止薬物を使って競技を冒涜(ぼうとく)したり、自分からキャリアを危機にさらしたりすることは絶対にしない」とインスタグラム(Instagram)に投稿している。(c)AFP/Alastair HIMMER