【7月26日 AFP】米国水泳連盟(USA Swimming)は25日、ドーピング違反で14か月の資格停止処分を受けていた競泳男子のライアン・ロクテ(Ryan Lochte、米国)が、来週行われる全米選手権(2019 Phillips 66 National Championships)で実戦復帰すると発表した。

 夏季五輪で6個の金メダルを含む計12個のメダルを獲得するなど、米国の現役スイマーの中では最も多くの名誉を手にしているロクテは、31日から米カリフォルニア州で5日間にわたって開催されるこの大会で、6種目に出場する。

 2016年に行われたリオデジャネイロ五輪の男子4×200メートル自由形リレーで、米国代表として自身の4連覇を達成した34歳のロクテだが、その後は2度にわたって出場停止処分を受けた。

 武装した男から強盗被害に遭ったというロクテの虚偽の主張は世界的に論争を巻き起こし、2016年から2017年にかけて10か月の出場停止となった。

 さらにその後、禁止されている静脈注射を受け、ソーシャルメディア上にその様子を投稿したことで米反ドーピング機関(USADA)から14か月にわたる資格停止を言い渡されたが、その処分も今週までとなっている。

 今年、米リアリティー番組「セレブリティ・ビッグ・ブラザー(Celebrity Big Brother)」に出演したロクテは、アルコール依存症の治療を求めているところでもある。

 東京五輪の期間中に36歳になるロクテは、2008年の北京五輪では200メートル背泳ぎで、2012年のロンドン五輪では400メートル個人メドレーで金メダルを獲得している。(c)AFP