【7月26日 AFP】第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)は25日、各種目が行われ、競泳男子100メートル自由形決勝では、米国のケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel)が2009年にブラジルのセザル・シエロ・フィーリョ(Cesar Cielo Filho)が樹立した世界記録46秒91に次ぐ史上2位のタイム46秒96で大会連覇を果たした。

 22歳のドレッセルは、競泳の花形種目で果敢なレースを展開し、リオデジャネイロ五輪王者のカイル・チャルマース(Kyle Chalmers、オーストラリア)を47秒08の2位に抑え込んだ。

 スタートから一気に飛ばしたドレッセルは、体一つ分のリードを築いてターンすると、力強い泳ぎで今大会3個目の金メダルを手にした。ロシアのフラジスラフ・グリネフ(Vladislav Grinev)が47秒82で3位に入った。

 一方、男子200メートル平泳ぎの準決勝では、オーストラリアのマット・ウィルソン(Matt Wilson)が渡辺一平(Ippei Watanabe)の世界記録に並ぶ2分6秒67のタイムをたたき出し、タイトル獲得に向けて大きく名乗りを上げた。渡辺は全体6位で決勝に進出した。

 女子200メートルバタフライ決勝では、ハンガリーのボグラールカ・カパーシュ(Boglarka Kapas)が2分6秒78で優勝し、米国のハリ・フリッキンガー(Hali Flickinger)を2位に抑えた。ハンガリー勢は前日行われた男子の同種目でも、クリストフ・ミラーク(Kristof Milak)がマイケル・フェルプス(Michael Phelps、米国)氏の世界記録を10年ぶりに更新して金メダルを手にしている。

 また、女子4×200メートル自由形リレー決勝ではオーストラリアが7分41秒50の世界記録で優勝を果たした。米国はタイトル連覇が懸かっていた自由形の1500メートル決勝と200メートル予選を棄権したケイティ・レデッキー(Katie Ledecky)がレースに復帰し、第2泳者として力強い泳ぎを見せた。

 しかし、オーストラリアはアンカーのエマ・マキーオン(Emma McKeon)が懸命な泳ぎを見せ、リレーでは今大会3個目の金メダルを獲得。米国も中国が樹立したこれまでの世界記録を更新して2位に入った。(c)AFP/Alastair HIMMER