【7月24日 AFP】(更新)在北朝鮮ロシア大使館は24日、北朝鮮当局が先週、ロシア人15人、韓国人2人が乗ったロシアの漁船を拿捕(だほ)し、以後同船の拘束を続けていると発表した。

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 北朝鮮国境警備隊が、ロシアの北東漁業会社(North-Eastern Fishing Company)の漁船を拿捕したのは17日。

 同大使館がフェイスブック(Facebook)上で明かしたところによると、「北朝鮮外務省から、同船は『入国と滞在の規則違反』により拘束されたと説明を受けた」という。

 同大使館の代表らが、北朝鮮東岸の元山(Wonsan)のホテルにいるロシア人船長および副船長と面会。残る船員のうち、韓国人2人は同じホテルにいるが、ロシア人は船上にとどまっているという。

「全船員の健康状態は良好」で、「何が起こったのかを解明する作業」が行われているとしている。

 北東漁業会社の副社長の話では、拿捕されたのはカニ漁船で、韓国から日本海(Sea of Japan)へ出漁。北朝鮮の国境から約55カイリ離れた場所で拘束されたという。

 ロシア日刊紙コメルサント(Kommersant)は同副社長が、船員らは「毎日2回、手荒い尋問と捜索」を受けていると語ったと報じている。

 極東海域では、ロシアの沿岸警備隊が粗末な木造船に乗った北朝鮮の漁師らを拘束する事例が頻発しており、禁錮刑が科されることもある。(c)AFP