【7月23日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は22日、香港の民主派による抗議デモへの中国当局の対応を称賛した。前日にはデモの参加者が襲撃され流血する事態が起こり、「三合会(Triad)」と呼ばれる香港の犯罪組織のメンバーの仕業とみられている。

 トランプ氏は米ホワイトハウス(White House)で行われたパキスタンのイムラン・カーン(Imran Khan)首相との会談中に香港の状況に触れ、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席にとって「非常に重要な局面だと理解している」と述べた。

 また記者から、香港の行政府と中国政府はデモ参加者に対する暴力を無視していたと示唆されると、「私は比較的、非暴力だったと思う」と答えた。

 香港の病院関係者らによると、21日夜のデモ参加者への襲撃による負傷者は45人。この襲撃で逮捕された男6人の一部について、警察は三合会とのつながりを疑っている。一方、この襲撃の際、香港の警察当局の出動が非常に遅かったとの批判が上がっている。 

 トランプ氏は、香港の抗議デモについて「中国政府はその気になれば止められるはずだ」と述べ、「私はこの件にあまり関わってはいないが、中国の習主席は大変責任を持って行動していると思う」と語った。

 さらにトランプ氏は、「(香港の)抗議デモは長らく続いている。こんなに多くの人がいるデモは見たことがない。200万人くらいいそうだ」「大きな抗議デモだ…習主席が適切に対応することを願うが、長らく続いていることは明白だ」と述べた。(c)AFP