【7月20日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアーロン・ブーン(Aaron Boone)監督が19日、先日のタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)戦で審判に暴言を吐くなど激高した問題で、1試合の出場停止処分を科された。

 ア・リーグ東地区首位のヤンキースは、18日に行われた同2位のレイズとのダブルヘッダーに連勝してゲーム差を開いた。しかし同日の1試合目では、ブーン監督が判定をめぐり球審のブレナン・ミラー(Brennan Miller)氏に面と向かって暴言を吐き、この場面の印象が尾を引いてしまった。

 MLBで競技運営の最高責任者を務めるジョー・トーリ(Joe Torre)氏はコメント文で、ブーン監督が「球審への接触を含む不適切な行為」をしたとして、1試合の出場停止処分と罰金を科されたと発表した。

 審判への暴言でダッグアウトから出る前に退場を宣告されていたブーン監督は、ミラー氏の顔に指を突き立てながら、一連の侮辱的な言葉を吐いた上に、打席に入るヤンキースの選手が「カンカンに怒っている」と繰り返した。

 ブーン監督は処分を驚いていないとして、「帽子が触れたのは分かっていたし、(ミラー氏が)そのときに指摘していた」「昨年も同じようなことがあって、そのことは分かっていたから、トーリ氏から連絡があるのは予想していた。その通りになった」と語った。

 MLBで球審を務めるのはこれが5試合目の新任だったミラー氏は、ブーン監督から「しっかりしろよ」と言われた際に、無表情を貫いていた。主審のジェリー・デイビス(Gerry Davis)氏は問題の試合後、報道陣に対して、ブーン監督の暴言が行き過ぎだったのは「間違いない」と述べていた。

 ブーン監督はブレット・ガードナー(Brett Gardner)が三振に倒れた際に、ダッグアウトから抗議して退場を言い渡された。判定に不服だったガードナーは、ダッグアウトに戻るとバッドで壁や天井をたたく姿がカメラにとらえられていた。

 ブーン監督は、「あの試合で選手やコーチ陣が退場になると感じた。私はそれを望んでいなかったので、自分が立ち上がった」とする一方で、「いくつかの暴言に関しては、あまり誇れるようなものではない」と述べた。(c)AFP