【7月22日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第4戦、第148回全英オープン(The 148th Open Championship)は21日、北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブ(Royal Portrush Golf Club)で最終日が行われ、単独首位から出たシェーン・ローリー(Shane Lowry、アイルランド)が2位に6打差をつけて優勝。メジャー初制覇の喜びを「ふわふわした気分」と表現した。

 強烈な風と雨が吹きつける信じられないほど難しいコンディションの中で、ローリーは1オーバーの「72」と十分以上のスコアにまとめ、通算15アンダーで大会を制した。

 ローリーは「なんだかふわふわした気分だ」「明日の朝に目を覚ましたとき、どんな風に感じるかが待ちきれない。きっと最高だろうね」と話した。

 悪天候の中でも駆けつけた大勢のギャラリーから大歓声を受けたローリーは、1番ホールでいきなりボギーをたたく不安な滑り出しとなったが、その後4番から7番までの4ホールで3バーディーを奪って18アンダーとし、優勝を大きく手繰り寄せた。

 その後は強くなっていく雨と風の中で、8番と9番、11番でスコアを落として勢いは止まったものの、追いかけるトミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、イングランド)も苦戦しており、フリートウッドがパー4の14番でダブルボギーをたたいたあと、ローリーが15番をバーディーとしたところでほぼ勝負あり。最終18番では地元選手の快挙に沸くファンの前で、キャリア最高の勝利を堪能する余裕もあった。

 ローリーは「18番が一種のウイニングランになることは分かっていた。だからそれを楽しむことにしたし、歩いているときの気分は最高だった。みんな歌い、騒いでいた」「自分の身にこんなことが起こったなんて信じられない」と話している。

 結局ローリーは、最後まで3打差以上の差を維持する完勝だった。ローリーに大きな重圧を与えることができなかったフリートウッドは、スコアを三つ落とした通算9アンダーの2位で大会を終えた。

 下位の選手たちも荒天の中で最終組のローリーとフリートウッド以上にスコアを落としていたため、二人はほとんど重圧を感じることなくラウンドした。最後の10組の中で、かろうじてイーブンパーにまとめたのはトニー・フィナウ(Tony Finau、米国)ただ1人で、通算7アンダーで3位に入った。

 ローリーが強風でリズムを崩すことを期待していた世界ランク1位のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)は、出だしから4連続ボギーと自らが崩れて優勝争いから早々に脱落。5番のイーグルで意地を見せたが、1シーズンのメジャー全4大会で3位以内という史上初の記録にはわずかに届かず、リー・ウェストウッド(Lee Westwood、イングランド)と並ぶ通算6アンダーの4位タイで大会を終えた。

 浅地洋佑(Yosuke Asaji)はスコアを落として通算6オーバーで67位タイ、稲森佑貴(Yuki Inamori)も大きくスコアを落とし通算9オーバーで72位タイだった。(c)AFP/Kieran CANNING