【7月21日 東方新報】中国人の芸術作品を専門に展示する東京で初めての個人美術館「崔如琢陽光美術館」が13日、虎ノ門にオープンした。

 同美術館は、中国の水墨画家、崔如琢(Cui Ruzhuo)さん(75)の作品を展示、収蔵、研究することを目的とし、東洋芸術の現代的研究と普及を目指す。3階は常設展示場、1階と2階は日中両国の作品展示を行うとしている。

 崔さんの代表作は、2010年に北京の人民大会堂で創作した長さ18メートル、高さ2.8メートルの水墨画「荷風盛世」だ。人民大会堂に展示されている絵画の中で、最も大きなものとされる。この数年は、手の指を画筆として描く「指画」の創作を研究している。また、富豪データベースの「2019年胡潤芸術ランキング」によると、崔さんは5年連続で富裕な芸術家ランキングトップの位置を守っている。存命の中国の芸術家の中では、最も成功した一人だ。

 13日の開館セレモニーには、渡辺博道(Hiromichi Watanabe)復興相をはじめとする国会議員や中国大使館の郭燕(Guo Yan)公使ら日中両国の政界・文化界の人々が参加した。セレモニーの席上、同美術館の開設にあたって財団法人陽光美術館から大きな支援を得たことが紹介された。(c)東方新報/AFPBB News