【7月17日 AFP】(更新、写真追加)米下院は16日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の「人種差別発言」を非難する決議案を可決した。

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 民主党議員235人に加え、共和党議員4人と無所属議員1人が賛成した。決議案は「新しい米国人や非白人の米国人に対する恐怖と憎しみを正当化し、助長するトランプ大統領の人種差別発言を激しく非難する」としている。また、トランプ氏が「移民や難民申請者を『侵略者』と呼ぶこと」も非難した。

 トランプ氏は、白人がその他の人種に抱く疑念に政治的に迎合してきた。決議案は「トランプ氏が移民の(または同氏が誤って移民とする)議員は米議会や米国に属さないと発言したこと」を批判している。

 下院では民主党が過半数を占めているが、共和党が多数を占めている上院でこの決議案が可決される見込みは薄い。

 民主党員数十人がトランプ大統領弾劾尋問を求めたと報じられた。しかしナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は現時点でそのような動きは望ましくないとの見解を示した。(c)AFP/Jerome CARTILLIER