【7月15日 AFP】中国・湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)の複数のホテルとシーツやタオルなどのクリーニング契約を結んでいる企業がこのたび、リネン類がいつ洗濯されたかを確認できるマイクロチップサービスを導入した。誰しもホテルのベッドでダニやノミの被害には遭いたくないとあって、インターネット上で好評を集めている。

 このサービスは、シーツ、枕カバー、タオルに非常に薄いマイクロチップを埋め込み、宿泊客がQRコードをスキャンすれば、最後の洗濯の正確な時期を確認できるというもの。ホテル側も、カバーやタオル一枚一枚を追跡調査することが可能になる。

 この背景には、最近発覚した高級ホテルの不衛生問題がある。上海の「リッツ・カールトン(Ritz-Carlton)」や「ウォルドーフ・アストリア(Waldorf Astoria)」、北京の「ザ・ペニンシュラ(The Peninsula)」といった五つ星ホテルで秘密裏に撮影された動画で、非衛生的な清掃の様子が捉えられていた。

 映像には、清掃員がシャワーやトイレを清掃するのに使用したタオルやスポンジで室内に置かれたコップなどを拭いている様子が映っていた。オンライン上でたちまち数千万回視聴され、これらの高級ホテルは昨年11月、謝罪に追い込まれていた。

 ソーシャルメディア上には武漢で始まったこのサービスを歓迎する声が集まり、多くのユーザーが全国展開に期待を示している。

 この技術を開発した北京の企業「藍天(Bluesky TRS)」によると、埋め込まれたチップは180度の高温に耐えられ、200回まで洗えるという。(c)AFP