【7月15日 AFP】フランス・パリで14日、フランス革命記念日(Bastille Day)恒例の軍事パレードが行われ、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は欧州の軍事協力関係を誇示した。しかし華麗なイベントの後には抗議デモが発生し、警察とデモ参加者が衝突した。

 マクロン氏とともにドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相やオランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相ら欧州連合(EU)主要国の首脳らが、欧州の他の9か国の軍代表を含む軍事パレードを観閲。欧州の団結を示した。

 だが式典の後には抗議デモが発生しデモ参加者と警察が衝突した。パレードの観衆と外国人観光客が避難する中、警察はシャンゼリゼ(Champs-Elysees)通りからデモ隊を排除するため催涙ガスを放った。デモ隊は防護壁を壊し、通りのごみ箱や簡易トイレに放火。「マクロンは辞めろ」などと反政府スローガンを唱和した。当局によると、日中計175人が拘束された。

 パレードではその他、仏発明家・起業家のフランキー・ザパタ(Franky Zapata)氏の未来的な「フライボード」が披露され、シャンゼリゼ通りに集まった人々と首脳陣の上を高々と舞い上がった。マクロン氏は国営放送フランス2(France 2)で、「軍は変化しつつある。わが国の兵士と主権、そして独立のため近代化を進めている」と述べた。(c)AFP/Daphné BENOIT and Stuart WILLIAMS