【7月15日 AFP】19F1第10戦英国GP(British Grand Prix 2019)は14日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が史上最多6度目の優勝を飾った。

 さまざまな出来事が起きる中、セーフティーカーの恩恵を生かしたハミルトンは、最終ラップに最速タイムを記録して2番手に入ったチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)に25秒差をつけて勝利。ドライバーズタイトル争いでも、同僚との差を39ポイントに広げた。

 セーフティーカーの導入でハミルトンは実質的に制限無しでピットストップに入れたこともあって、ボッタスは運に見放された。

 これでハミルトンは今季10戦中7度目の勝利を飾るとともに、キャリア80勝目を手にし、通算6度目の英国GP制覇で5度の優勝を誇るジム・クラーク(Jim Clarke)氏とアラン・プロスト(Alain Prost)氏の記録を抜いている。

 3位にはフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、4位と5位にはピエール・ガスリー(Pierre Gasly)とマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)のレッドブル(Red Bull)勢が入った。しかしながらフェルスタッペンは、フェラーリのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)に追突されてレースを台無しにされた。

 6位以下にはマクラーレン(McLaren)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)、トロ・ロッソ(Toro Rosso)のダニール・クビアト(Daniil Kvyat)、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)が続いた。

 セーフティーカーは、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)がスピンしてグラベルに入ったことで導入された。ハミルトンは、これを機にこの日初めてで唯一となるピットストップに入った。2回ストップ作戦をとっていたボッタスは、これより前にすでにピットインを終えていた。(c)AFP