【7月14日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相が先月から体が震える発作に見舞われていることについて、ドイツ人の60%近くがメルケル氏個人の問題と考えていることが、13日に公表された世論調査で明らかになった。

【写真】メルケル首相のビフォーアフター

 メルケル氏は体が小刻みに震える症状を直近の1か月間に3回、公の場で発症しているが、独紙アウグスブルガー・アルゲマイネ(Augsburger Allgemeine)が13日に掲載した世論調査結果によると、これについて59%が「メルケル氏個人の問題」と回答。「公共の利益に関わる問題」との回答は34%だった。

 支持政党別では、メルケル氏が党首を務めていた与党・キリスト教民主同盟(CDU)や社会民主党(SPD)、環境政党「緑の党(Greens)」の支持者では大半が「メルケル氏個人の問題」と回答。一方、「公共利益に関わる問題」とする回答が「個人の問題」との回答を上回ったのは、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持者だけだった。

 この1か月間に全身が震える発作に3度も見舞われながらも、メルケル氏は健康状態は「非常に良い」と主張。独大衆紙ビルト(Bild)は12日付の紙面で、メルケル氏は首都ベルリンを見舞った熱波による脱水症状が原因とされる1回目の震えの発作後から、本格的に検診を受けていると報じている。

 ドイツ首相を務めて14年になるメルケル氏は、17日に65歳の誕生日を迎える。(c)AFP