【7月11日 AFP】10日に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)シングルス準々決勝で勝利し、男子では初の大会通算100勝目を挙げたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が試合後、自身が大記録を打ち立てたことは知らなかったと明かした。

 8度の大会優勝経験を誇るフェデラーはこの日、錦織圭(Kei Nishikori)を4-6、6-1、6-4、6-4で下し、ウィンブルドンで通算13度目、四大大会(グランドスラム)では通算45度目となる4強入りを果たし、準決勝では長年のライバルであるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と激突することが決まった。

 しかしフェデラーは、自身が同一のグランドスラムで100勝を記録した初の男子選手になったことは知らなかったとし、「試合後のコートでサインをしている時に、あるファンに教えてもらった」「特別だ。初めてここに来てから長い時間がたった」と話した。

「でも試合中にそのことについて考えることはなかった。一瞬たりともね。それでサインをしていたら、そのファンに『100勝目おめでとう』と言われたんだ。知らなかった。すっかり忘れていたよ」「これで次はラファとの準決勝。ウィンブルドンで100勝なんて誰が想像しただろうか。もちろん僕はしていなかったよ」 (c)AFP/Dave JAMES