【7月11日 Xinhua News】中国の新興コーヒーチェーン瑞幸咖啡(luckin coffee、ラッキンコーヒー)は8日、中国40都市に展開する約3000店で10種超の「小鹿茶」シリーズを発売し、茶系飲料市場に参入すると発表した。米ナスダック市場への上場に続き、同社は品目拡大という新たな手に出る。中国証券報が伝えた。

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 同社の共同創業者、上席副総裁の郭瑾一(Guo Jinyi)氏は、同社の既定戦略だと説明。現在の茶系飲料市場が抱える主な問題点として、①主導的立場にあるチェーンストアの茶系飲料ブランドが少ない②フランチャイズ方式では商品の品質に差を生み、サプライチェーンの管理が不十分な状態となっている③できたて販売では、商品の衛生状態や品質への厳格的な保証がなされない④消費者が予約できないために列に並んで買わなければならない-の4点を挙げた。

 瑞幸咖啡は2019年末までに、店舗数4500店超の展開を計画中で、中国最大のコーヒーチェーンになるのを目指し、21年末までには1万店の展開を狙っている。同社は19年5月17日に米ナスダック市場に上場し、調達額は6億9500万ドル(1ドル=約108円)に達した。(c)Xinhua News/AFPBB News