【7月10日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)を制した米国代表の主将、ミーガン・ラピノー(Megan Rapinoe)が9日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領からホワイトハウス(White House)へ招待されても、自身を含むチームのメンバーは訪問しないだろうと語った。

 米CNNの報道番組に出演したラピノーは、「私は行かないし、この件できちんと話をしたチームメートも全員行かない」「みんなで一生懸命に築いてきた土台、戦って手に入れた成果、自分たちの生き方を誰かに貸したい選手は一人もいないはずだし、みんな現政権に認められたいとも、汚されたいとも思っていないはず」とコメントした。

 チームに何人かいる同性愛の選手の一人であるラピノーは、「アメリカを再び偉大に(Make America Great Again)」というトランプ大統領のスローガンにも疑問符をつけている。

 大統領に言いたいことはという質問に、ラピノーは「あなたのメッセージは多くの人を排除している。あなたは私を除外している。私に似た人や、白人以外の人を除外している」「あなたはすべての人にとって素晴らしくなかった時代に逆戻りしようとしている。ごく一部の人には素晴らしかったのかもしれないし、今もごく一部にはそうかもしれない。だけど多くの米国人にとって、この世界は素晴らしくなんかない」と答えた。

 7日に行われた女子W杯決勝で、米国はラピノーのPKとローズ・ラベル(Rose Lavelle)のゴールでオランダを2-0で退け、大会連覇を達成した。ラピノーはその前から、招待されたとしても表敬訪問はしないと宣言していた。(c)AFP