【7月13日 CNS】北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)が6月30日、計画通り竣工(しゅんこう)した。天安門広場(Tiananmen Square)から南に46キロに位置する、金色に輝くターミナルビルが目印のこの空港は、9月末に正式開港する。

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 2014年12月に滑走路関連の工事が始まり、15年9月にターミナルビルの中心区工事を経て、今年6月末の主体工事の竣工検収に至るまで、大型の国際ハブ空港として建設してきたこの新空港は、多くの世界最先端の技術が織り込まれている。

 ターミナルは世界初の「ダブルイン・ダブルアウト」方式で、ビル中央部分から5本のコンコースが放射状に延びる構造を採用している。同コンコースの特徴は、旅客の移動距離は短く、航空機との接触面が広く、機体間の距離を短く設定でき、駐機場を多くつくることができる点にある。旅客はセキュリティーチェックの後、ターミナルビルの中心から搭乗口まで最短距離で移動できる。

 各コンコースの先端部の外側には「シルク園」「茶園」「陶磁器園」「田園」と「中国園」をテーマとする中国の伝統的な庭園がつくられており、旅客は搭乗の際に中国式庭園の伝統美を体験することができる。

 ターミナルビルの西側のコンコースの南端には、「鳳凰(ほうおう)の目」とも呼ばれる西管制塔がそびえている。同管制塔は、空港におけるフライトの正常な運航を確保するための最も重要な施設として、全国初の高級地面誘導システム4級基準を実現。航空機が滑走する際の潜在的衝突リスクを自動識別し、警告を発すると同時に、自動で航空機の滑走経路を設定し、路面照明により誘導することができる。

 北京大興国際空港は、9月30日より前に運営を開始し、中国最大の地空一体型の総合的交通のハブとなる予定だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News