【7月4日 AFP】パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州を流れる川で3日、船が転覆し、少なくとも4人が死亡、21人が行方不明となっている。当局が翌4日、発表した。生存者発見の望みが薄れつつある中、救助活動が続けられている。

 船はシャングラ(Shangla)郡からハリプール(Haripur)郡に向かう乗客を乗せてインダス(Indus)川を進んでいた際に転覆した。

 地元警察はAFPの取材に対し、「事故が起きた時、38人が乗っていたが、13人は岸まで泳ぎ助かった」とした一方で、「川から4人の遺体を収容した。うち2人は女性で、2人は子どもだった」と明らかにした。

 また「川は流れが非常に速くとても深いので、生存の可能性は低くなっているが、最後の一人が見つかるまで救助活動を続ける」と述べた。

 警察幹部によると、事故は連絡が取りにくい遠隔地で起こったため、当局が事故を把握したのは発生からかなり後になってからだったという。

 この幹部はAFPに対し、「客を乗せた別の船が現場を通って初めて、事故の発生が分かった」と話している。(c)AFP