【7月3日 AFP】ロシア国防省は2日、北極圏で深海探査を行っていた潜水艇で火災が発生し、ロシア人乗組員14人が死亡したと発表した。ロシア海軍では過去にも事故や災害が相次いでいる。

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 今回の火災は、2000年に発生した潜水艦クルスク(Kursk)の沈没事故をほうふつとさせるものとなった。この事故は118人の命を奪い、大統領任期1年目にあったウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)氏の政権を揺るがした。

 国防省の報道官は、「火災は7月1日、科学調査用の深海潜水艇で水深測量中に発生した」と説明。同報道官がAFPに語ったところによると、火災はロシア領海内で発生し、乗組員14人が有毒ガス中毒により死亡した。国防省によれば、火は消され、現在調査が行われている。

 国防省の説明によると、潜水艇はロシア艦隊のために領海内の海底と海底付近の調査を行っていた。映像は、火災が起きたセベロモルスク(Severomorsk)の海岸。2日撮影。(c)AFP/Marina Lapenkova