【7月2日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで1日、旧支配勢力タリバン(Taliban)による自動車爆弾での攻撃があり、少なくとも6人が死亡、子ども50人を含む116人が負傷した。当局が発表した。攻撃に関し、タリバンは犯行声明を出した。子どもでいるのが世界で最も危険な国の一つである同国で、死者を出す攻撃が再び起こった。

 首都のプリ・マフムード・ハーン(Puli Mahmood Khan)地区にある国防省の建物を標的とした大規模な爆破で、通勤・通学で混雑する時間帯に煙が立ち上り、衝撃で2キロほど離れた建物でも揺れが感じられた。

 その後武装集団が近くの建物に突入。特殊部隊と銃撃戦になった。

 内務省のナスラト・ラヒミ(Nasrat Rahimi)報道官によると子ども1人、特殊部隊員2人を含む少なくとも6人が死亡した。保健省によると負傷者は116人で、うち50人は子ども。子どもは多くが飛び散ったガラスにより負傷し、容体は安定しているという。

 ラヒミ報道官によると銃撃犯5人と爆発物を載せた自動車の運転手1人は全員死亡し、爆破物の残骸などの撤去作業は終了した。教育省によると爆破により学校5校が一部損壊した。

 国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」は攻撃を「非常に嘆かわしい」と非難。「子どもの小さな体は大人と比べ重傷を受けやすい」と指摘するとともに、子どもはこうした攻撃によるトラウマに長年悩まされる恐れがあると警告した。

 映像は攻撃現場付近から立ち上る煙と、病院に搬送されてきた負傷者。1日撮影。(c)AFP