【7月1日 AFP】19F1第9戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2019)決勝で、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)の優勝を認めた国際自動車連盟(FIA)の裁定に関して、フェラーリ(Ferrari)側は1日、異議申し立てをしないことに決めたと明かした。

 イタリアに拠点を置くフェラーリは、フェルスタッペンがシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)をオーバーテークする際にタイヤがぶつかったとする問題で、審議後にレッドブルの優勝が確定したのは間違いだとしながらも、異議申し立てをしない理由についてスチュワードの決定を尊重するためと説明した。

 当日のレースでは、スチュワードが「レースの中の出来事」であるとして、それ以上の措置は取らないと判断。この結果、フェルスタッペンとレッドブルが今季初優勝にして11レースぶりの勝利を飾り、開幕戦から続いていたメルセデスAMG(Mercedes AMG)の連勝も阻止した。

 フェラーリのマッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表は、「今でもこの裁定は間違っていると確信している。それがわれわれの見解だ」「シャルルは十分なスペースを空けていて何の落ち度もなかったのに、衝突が起きてサーキットから押し出されてしまった」と述べた。

「ルールは明確だと考えている。われわれがそれを評価するか否かは別として、過去のレースでも全く同じルールが適用されてきた」「そうした見地から、スチュワードの裁定を全面的に尊重する。彼らが裁定者であり、われわれはそのことに敬意を払う必要がある。そして何よりも一フェラーリファンとして、F1はページをめくって先を見据える時期に来ていると考えている」 (c)AFP