【6月30日 AFP】19F1第9戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2019)は29日、予選が行われ、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)がコースレコードでポールポジションを獲得した。

 一方、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は予選2番手で終えたが、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)への妨害でレース後にスチュワードから3グリッド降格処分を科された。

 しかし、予選5番手だったハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)がギアボックスの交換で5グリッド降格の処分を受けたため、ハミルトンは3番手に繰り上がったチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)と並ぶ2列目4番グリッドからのスタートとなった。

 この結果、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がフロントローに繰り上がった。5番手にはマクラーレン(McLaren)の新人ランド・ノリス(Lando Norris)、6番手にはライコネンが続いた。

 今回のハミルトンに対する処分により、メルセデスが開幕からの8連勝を更新する可能性が低くなった。一方のフェラーリは、皮肉にも当時所属していたライコネンが制した昨年の米国GP(United States Grand Prix 2018)以来12レースぶりの優勝へ大きなチャンスを手にしている。

 フェラーリはセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がエアプレッシャーの問題で走行できずに終わったが、ルクレールが終盤に1分3秒003の最速ラップを記録してキャリア2度目のポールポジションをつかんだ。

「マシンの調子が素晴らしかった」と喜んだルクレールは「P1では苦戦したが、その後の修正がうまくいき、ポールポジションを獲得できてうれしい」「あしたはしっかりと仕事をやりきらないとならない」と話した。(c)AFP