【6月26日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、1200万ユーロ(約14億6000万円)の給料減を受け入れて古巣のFCバルセロナ(FC Barcelona)に復帰することで「口頭合意」したと、スペインメディアが報じている。

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 2017年に世界最高額の移籍金2億2200万ユーロ(当時約276億円)でネイマールを獲得したPSGは、まだスター選手の売却を了承していないが、スペイン1部リーグ復帰を熱望しているネイマールをバルセロナも再び受け入れる準備を進めており、スペイン紙スポルト(Sport)は両者が5年契約で合意したと報じている。

 スポルトが報じた合意内容によれば、ネイマールの年俸はPSGでもらっている3600万ユーロ(約44億円)前後から前回所属時の最終年俸と同じ2400万ユーロ(約29億円)に減る。未払いのボーナス2600万ユーロ(約32億円)を求め、バルセロナを相手取って行っている訴訟も取り下げるという。

 また地元スポーツ紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)は、2年前の退団の仕方をネイマールが直接ファンに対して謝罪すると伝えている。

 現在27歳のネイマールは、バルセロナで4シーズンを過ごし、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇1回、リーグ優勝2回のタイトルを獲得。リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)と最強3トップを形成した。

 その一方で、ネイマール復帰となれば、バルセロナは他の選手を売却して資金を調達しなければならない可能性が高い。バルセロナはすでに、移籍金7500万ユーロ(約91億円)でアヤックス(Ajax)からフレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)を獲得しており、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)退団を発表しているアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)を1億2000万ユーロ(約147億円)で補強するという話も出ている。(c)AFP