【6月27日 Xinhua News】中国東部沿海地区の製造業の拠点、浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)でこのほど、スマート縫製機器メーカーの寧波慈星が、造船大手中国船舶重工集団(CSIC)傘下の研究機関、中船重工第七一六研究所と2年かけて共同開発した中国初の「3D縫製ロボット」を公開した。

 同社のロボット・コアパーツ開発実験室で等身大の大型ロボットアームが規定の軌道を素早く移動している。ロボットアームの「手」の部分は、「目」が付いたミシンのヘッド部分になっている。オペレーターがスタートキーを押すと、ミシンヘッドが配置済みの布を高速でレーザースキャンし、パターン通り正確に縫製する。ロボットアームは、縫い終わりの糸の切断も自動で行う。縫製の全工程には数分しかかからない。

 「3D縫製ロボット」は将来的に、それぞれ異なるミシンヘッドを搭載することで、自動車、船舶、航空・宇宙分野の軽量化機構部品やその他の複合材料の縫製などへの応用も可能になる。(c)Xinhua News/AFPBB News