【6月24日 AFP】チャド、ニジェール、ナイジェリア、カメルーンが国境を接するチャド湖(Lake Chad)周辺地域で、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」によるとみられる攻撃があり、少なくとも11人のチャド兵が死亡した。当局が23日、明らかにした。

 地元当局はAFPに対し、「チャド軍は将校3人を含む軍人11人を失ったほか、同軍の兵士6人が負傷した」と述べ、チャド軍はボコ・ハラムが奪っていた家畜を取り戻し、その後の戦闘でボコ・ハラムの戦闘員26人を殺害したと付け加えた。

 ナイジェリア北西部で10年ほど前から攻撃を繰り返しているボコ・ハラムに対する掃討作戦は、チャド湖周辺地域にまで拡大している。

 2018年以降ボコ・ハラムはチャドで少なくとも9回の攻撃を実施した。ボコ・ハラムによる攻撃は昨年一時的に沈静化したが、その後はナイジェリア国外での攻撃が増えている。

 カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリア各国の軍は、2015年以降、イスラム過激派掃討のため合同部隊を編成している。(c)AFP