【6月24日 AFP】男子テニス、ノベンティ・オープン(NOVENTI OPEN 2019)は23日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-6(7-2)、6-1でダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を退け、自身が持つ最多記録を更新する10度目の大会制覇を果たした。

 シングルスでキャリア通算102回目の優勝を飾った37歳のフェデラーは試合後、「信じられない。この大会に初めて出場した時は10個もタイトルを取れるなんて思いもしなかった」「ここではうまくいくことが多い。ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)でも何度も成功を収めているし、良い準備になった」と話した。

 来月に行われるウィンブルドンで、フェデラーは歴代最多となる9度目の大会制覇を果たし、自身の持つ四大大会(グランドスラム)最多優勝回数の更新に挑む。

 これまでフェデラーはグランドスラムを20回制しているが、長年のライバルであるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は先日の全仏オープンテニス(French Open 2019)優勝でフェデラーの記録まであと2勝、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)もあと5勝まで迫ってきている。

 この優勝で、ナダルを抑えてウィンブルドンに第2シードとして臨むことが決まったフェデラーは「タフな試合もある中で、この年齢で6日間で5試合を戦い抜けると証明できたのは良いこと」と話し、今大会でのパフォーマンスは自信になると付け加えた。

 フェデラーが一つの大会で2桁の優勝を記録するのは初めて。他にウィンブルドンとドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships)でそれぞれ8回、地元バーゼル(Basel)で開催されるスイス・インドア(Swiss Indoors Basel)で9回の優勝を数えている。

「一つの大会で10回優勝したことは一度もなかったから、ハレ(Halle)でそれができたことは一生忘れないだろう」「試合が終わるまではどういう気持ちになるか想像がつかなかった」 (c)AFP