【6月24日 Xinhua News】中国国務院新聞弁公室、中国国家広播電視総局、在日中国大使館が共同で主催した「中国アニメ・漫画の日本ツアー 水墨の中から来る」展覧会の開幕式が22日、大阪で開かれた。国務院新聞弁公室の郭衛民(Guo Weimin)副主任、中国の李天然(Li Tianyan)駐大阪総領事、日本の経済産業省商務情報政策局大臣官房審議官の吉田博史氏や中日漫画界の代表者ら約200人が出席した。

 同展覧会は中国のアニメ・漫画界が初めて国を代表して日本で開いた大規模なイベントで、130作品が登場。中国建国以来70年間、特に中国共産党第18回全国代表大会以降のアニメ・漫画制作の全貌を明らかにしている。また、日本漫画界の巨匠、手塚治虫氏が描いた中日両国の友好を象徴するポスター「孫悟空とアトム」も披露され、来場者の注目を集めた。同展覧会はアニメ・漫画を通じて、中日の人的・文化的交流を推進し、日本の人々が中国文化への理解を深めるのを助ける役割を果たす他、間もなく大阪で開かれる20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に「中国の色彩」を添えることが期待される。

 中日両国の来賓は、今回の展覧会が中日両国の文明の相互学習、相互理解の促進や友情を深める上で重要な意義を持つと高く評価。両国がアニメ・漫画事業など各分野での人的・文化的交流を全面的に深化させ、共通認識を広く集め、伝統的友情を発揚し、両国の人々にさらなる幸福をもたらすことを希望すると述べた。

 開幕式では、中日の著名漫画家による対話フォーラムや「躍動する新生中国アニメ」調印式、中日アニメ漫画産業連携・人材交流対話、「白蛇:縁起」など中国の映画・テレビアニメ作品上映会などが行われ、来場者の心に深い印象を残した。日本のアニメプロデューサー松谷孝征氏は、日本のアニメが影響を受けた中国の水墨画作品を鑑賞できるのはとても感動的だと感想を述べた。

 仕事の休憩時間を利用して訪れたという60代の男性は「(中国のアニメ・漫画を)これまで見たことがなかったが、今日初めて見て本当に興味深かった。中国にも優れた作品があるんですね」と語った。

 今回の展覧会には、「大暴れ孫悟空」や「オタマジャクシがお母さんを探す」「琴と少年」など中国アニメの代表作の他、「美しい森」や「紅き大魚の伝説」「白蛇:縁起」など、中国だけでなく世界で話題になった名作も登場。林帝浣(りん・ていかん)氏の「小林漫画」や聶峻(Nie Jun)氏ら新世代漫画家の作品も展示される。

 展覧会は7月3日まで大阪市中央区のTWIN21センターで開かれ、7月9日から15日まで奈良県の奈良文化会館でも開催される。期間中、「大暴れ孫悟空」や「西遊記ヒーロー・イズ・バック」「秋実」などの作品はテレビ東京のホームページでも公開される。(c)Xinhua News/AFPBB News