【6月22日 AFP】北朝鮮は、国賓として訪朝していた中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が帰国した翌22日、両国の関係が「揺るぎない」のは、共に日本の支配に耐え抜いた「反日闘争」の時期があるからだとの見解を示した。

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 習主席は、28日から大阪で開催される20か国・地域(G20)首脳会議でドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との会談を控えている。

 そうした中、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」は5ページにわたって習氏の訪朝2日目の様子を報じ、さらに論説で、いかに「反日闘争という尊い時期がDPRK(北朝鮮)と中国の友好関係の礎になっている」かを力説。「DPRKと中国との間には、戦友意識と信頼が固く結び合った、揺るぎない友好関係がある」と述べている。

 習主席も今週、同紙への異例の寄稿で、両国民は「他国の侵略」に共に抵抗し、社会主義の追求に当たって支え合ってきたとの考えを表明した。

 北朝鮮政府と同じく、中国の共産党政権も、歴史問題をめぐり日本政府をたびたび非難している。(c)AFP