【6月25日 Xinhua News】「三国志」の蜀漢(221年~263年)の武将、張飛(Zhang Fei)を祭る「張飛廟(びょう)」は、蜀漢末期に建てられたもので、張飛の首が埋葬されていると伝えられている。同廟は中国重慶市(Chongqing)雲陽県(Yunyang)飛鳳山(Feifengshan)の麓の長江南岸にあったが、三峡ダムの建設に伴い32キロ離れた場所に移転・再建され、2003年7月から再び公開されている。

 張飛廟の敷地内には結義楼、書画廊、正殿、助風閣、望雲軒、杜鵑亭、听濤亭などの古い建築物があり、漢代以降の600点を超える石刻、木刻、書画と新石器時代以降の1000点以上のその他の文化財を収蔵している。

 言い伝えによると、張飛は閬中(Langzhong、現在の四川省閬中市)で部下の范彊(Fang Jiang)と張達(Zhang Da)に暗殺された。范彊と張達は張飛の首を持って、敵国の東呉に身を寄せようとしたが、雲陽まで来た時、東呉と蜀漢が和睦したとの知らせを聞き、張飛の首を長江に投げ捨てた。その首は釣りをしていた老人に拾い上げられ、飛鳳山の麓に埋葬された。そのため、「張飛の頭は雲陽にあり、体は閬中にある」と言われている。(c)Xinhua News/AFPBB News