【6月23日 CNS】中国・北京市では最近の気温上昇に伴い、地下鉄車両にも空調が入り始めた。乗客に快適に乗車してもらおうと、同市の地下鉄6号線では「同一列車で異なる温度設定」という新しいサービスを開始した。

 地下鉄6号線は前の4両が強冷房車で約25度、後ろの4両が弱冷房車で約27度に設定されている。ある乗客は「必要に応じて車両が選べるので、行き届いた思いやりを感じます」と感想を語った。

 インターネット上にも、「混雑ピーク時は地下鉄に無理やり乗れただけでも十分で、温度などはどうでもよいと思っていたが、北京の地下鉄の新しいサービスには『いいね』マークを付けないといけない」との声が上がっていた。

 地下鉄6号線の平日の乗客輸送量は、のべ110万人を突破している。地下鉄関係者は、「6号線では今後、乗客の温度設定に対する意見に基づいて温度調節を行い、また他の路線にも同じサービスを広げていきたい」と抱負を述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News