【6月20日 AFP】サウジアラビアのイスラム教の聖地メッカ(Mecca)に今年5月、時計台博物館(Clock Tower Museum)が開館した。世界中からイスラム教徒が訪れる聖モスク(Grand Mosque)のカーバ(Kaaba)神殿を一望できる博物館だ。4階層からなる施設内では、宇宙や銀河に関する展示物を多数見ることができる。館長によると、1日当たり約1200人が訪れているという。入館料は40ドル(約4300円)。

 博物館は、縦横43メートルの時計が四方に置かれた時計塔としても知られている。文字盤の大きさは、英ロンドンのビッグベン(Big Ben)の愛称で親しまれるウェストミンスター宮殿(Palace of Westminster)のものの約35倍で、重さは3万6000トンに上る。雨風や砂嵐から保護するため、1億個のガラスがモザイク状に施され、金箔(きんぱく)で装飾されている。

 時計塔は7棟からなる高層ビル群の中心的存在となっている。全体では3000室のホテルやアパートがある。

 映像は博物館の屋上から見たカーバ神殿のほか、時計塔の模型を含む博物館内の展示物。5月31日撮影。(c)AFP