【6月16日 AFP】コパ・アメリカ(2019 Copa America)は15日、グループBの試合が行われ、コロンビアが2-0でアルゼンチンに勝利。リオネル・メッシ(Lionel Messi)が代表での悲願の主要タイトル獲得を目指すアルゼンチンは、初戦でつまずく形となった。

 試合は後半に入ってアルゼンチンが攻勢をかける中、交代で入っていたコロンビアのロヘル・マルティネス(Roger Beyker Martínez Tobinson)が72分に強烈な先制点を決めると、86分に同じくスーパーサブのドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)が勝利を決定づける追加点を挙げた。

 コロンビアがコパ・アメリカでアルゼンチンを破るのは20年ぶり。サパタは「ずいぶん勝っていないのは知っていたからうれしいが、大会はまだ始まったばかりだ」「この勝利を堪能したい」とコメントした。

 おそらくグループステージで最も厳しい戦いを乗り越えたコロンビアは、この後アジア王者カタール、そしてパラグアイと対戦する。

 一方でアルゼンチンのリオネル・スカローニ(Lionel Scaloni)監督は、「先はまだ長いし、あと2試合残っていることは選手も分かっている」「大切なのは正しい道を踏み外さず、ミスを修正することだ」と話した。アルゼンチンはコパの過去2大会、さらにW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の決勝で涙をのみ、主要タイトルから26年遠ざかっている。

 また試合前には、アルゼンチンがメッシとアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)、コロンビアがハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)、フアン・クアドラド(Juan Cuadrado)らスター選手を前線にそろえ、両攻撃陣による魅力的な点の取り合いが期待されたが、主役の座を奪ったのはコロンビアのベンチスタートの2人だった。

 ロドリゲスは「一番重要なのは全員が頑張ったこと。僕ら全員にとって最高の日だ」とコメント。対してメッシは「大会初戦ということもあって、前半の僕らは少し硬かったと思う」と認めた。

 グループAのベネズエラ対ペルー戦は、0-0のスコアレスドローに終わった。ベネズエラは退場者を出したが10人で最後までしのぎ切り、一方のペルーは二つのゴールがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認で取り消され、得点を奪うことができなかった。

 同グループでは前日にボリビアとの初戦で3-0の快勝を収めたブラジルが首位に立ち、勝ち点1を得たベネズエラとペルーが追随している。(c)AFP/Cesar LOPEZ/Giovanna FLEITAS