【6月15日 AFP】フランス首都パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)で15日、ちょうど2か月前の4月15日に発生した大火災から初となるミサが開催される。壊滅的な被害を出した火災は、フランスのみならず世界にも衝撃を与えた。一方、これまでに支払われた寄付金額は当初の申し出の約10%にとどまっている。

 パリ大司教区のミシェル・オペティ(Michel Aupetit)大司教によるミサは、安全上の理由から非常に小規模で執り行われる。礼拝者にはヘルメットの着用が求められるが、司祭らは祭服で臨む予定だ。参列者はわずか30人ほどで、うち半数を聖職者が占めるという。ミサは午後6時(日本時間16日午前1時)に始まり、カトリック専門チャンネルKTOでその様子が生中継される。

 火災の発生以降、ノートルダム大聖堂では毎日最大150人の作業員が、がれきの撤去や建物の補強を続けている。

 一方、寄付金については、フランス国内の著名な実業家や一般市民から総額約8億5000万ユーロ(約1030億円)の申し出があったが、これまでの実際の寄付金額は約10%にとどまっている。

 公共ラジオ局フランス・アンフォ(France Info)によると、寄付されたのはたったの8000万ユーロ(約97億円)で、募金活動が成功したとみて、申し出た寄付金の一部のみを支払った実業家や、寄付の約束を撤回した個人もいるという。(c)AFP/Karine PERRET