【6月14日 AFP】韓国の大手芸能事務所、YGエンターテインメント(YG Entertainment)の創業者でチーフプロデューサーの梁鉉錫(ヤン・ヒョンソク、Yang Hyun-suk)代表(49)が14日、同日付で全ての役職を退くと発表した。同事務所をめぐっては、薬物やセックス絡みのスキャンダルが相次いでいる。

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 梁氏に加え、弟の梁民錫(ヤン・ミンソク、Yang Min-suk)氏も、同社最高経営責任者(CEO)からの辞任を表明した。

 YGエンターテインメントは、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメントと並ぶ韓国の三大芸能事務所に数えられ、BIGBANG(ビッグバン)やBLACKPINK(ブラックピンク)などの人気K-POPグループが所属する。

 2012年に「江南スタイル(Gangnam Style)」を世界的に大ヒットさせたPSY(サイ)も、一時YGに所属していた。

 鉉錫氏自身も、1990年代に人気を誇ったグループ、ソテジワアイドゥル(Seo Tae Ji and Boys)の元メンバー。同氏は突然の辞任の理由について、「あたかも真実であるかのように受け止められている」薬物スキャンダルに自身の関与が疑われるという「屈辱」に、これ以上耐えられなくなったと説明した。

 これに先立ち韓国放送公社(KBS)が、所属アーティストに違法薬物を渡していたとされる人物に鉉錫氏が金銭を支払い口止めを図ろうとしたと報じていた。

 同事務所をめぐっては、所属するBIGBANGのイ・スンヒョン(Lee Seung-hyun)元メンバーが、売春あっせんなどの疑いが持たれたことを受けて今年3月に芸能界から引退している。(c)AFP