【6月14日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は13日、中東のオマーン湾(Gulf of Oman)でタンカー2隻が攻撃を受けたとされる問題をめぐり非公開会合を開いた。米国のジョナサン・コーエン(Jonathan Cohen)国連大使代行は席上、攻撃をイランの責任とする米政府の見解を説明した。

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 複数の外交筋によると、他の出席者はイランが関与した明確な証拠がないと指摘。米政府の見解は受け入れられなかった。

 中東海域では先月、アラブ首長国連邦(UAE)沖でタンカー4隻を狙った同様の事案が発生したばかり。

 コーエン氏は会合後、今回の事案は「イランが国際的な平和と安全保障に及ぼす明確な脅威を示している」と述べ、「安保理に対し、この事態について検討を続けるよう求めた。数日のうちに、事態や対処をめぐりさらなる協議が行われる見込みだ」と明らかにした。(c)AFP