【6月11日 AFP】米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は10日、銃撃され負傷した元スター選手のデビッド・オーティス(David Ortiz)氏を米国の病院に搬送するため、ドミニカ共和国に救急航空機を飛ばしたと明かした。

 故郷であるドミニカ共和国の首都サントドミンゴの歓楽街で背後から銃撃されたオーティス氏は、6時間に及ぶ緊急手術を行った結果、集中治療室にいるものの容体は安定していると伝えられた。

 レッドソックスのサム・ケネディ(Sam Kennedy)球団社長は、同日の記者会見で「われわれを複数回ワールドシリーズに導いたデビッド・オーティス氏は、球団の歴史において最も愛され、最も重要な選手の一人かもしれない」と話した。

「デビッド以上に愛された選手を探すのは難しい。球団にとって非常に難しい一日になった」

 レッドソックスで14シーズンを過ごし、ボストンのファンから「ビッグ・パピ」の愛称で親しまれた43歳のオーティス氏は、ナイトクラブを訪れている際に銃撃された。

 オーティス氏は胆のうと腸の一部を除去する手術を受けたが、肝臓にも損傷があるという。

 レッドソックスの広報担当者は同日、オーティス氏を乗せた救急航空機がドミニカ共和国をたち、治療が継続されるマサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)のあるボストンに向かったと明かした。

 オーティス氏の代理人であるレオ・ロペス(Leo Lopez)氏は、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し「医師は危機を脱したと話している」と明かした。(c)AFP