【6月10日 AFP】米国の防衛機器大手レイセオン(Raytheon)と航空機器大手ユナイテッド・テクノロジーズ(United TechnologiesUTC)は9日、経営統合すると発表した。これにより航空防衛分野で世界最大規模の企業が誕生する。

 共同声明によると、新会社の社名は「レイセオン・テクノロジーズ・コーポレーション(Raytheon Technologies Corporation)」。株式交換によって2020年前半には統合が完了する見込みだという。

 レイセオンは地対空誘導弾「パトリオット(Patriot)」や、巡航ミサイル「トマホーク(Tomahawk)」などを手がけることで知られる。

 一方ユナイテッド・テクノロジーズは、民間・軍用航空機エンジン製造のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt and Whitney)を擁する航空機器の大手。プラット・アンド・ホイットニーのエンジンはステルス戦闘機F35にも使われている。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が、両社が経営統合に向けた交渉中だと最初に伝えていた。両社の経営統合により、7日の株価を基に計算すると時価総額1680億ドル(約18兆2000億円)の世界最大規模の防衛企業が誕生する。(c)AFP/Christophe VOGT