【6月22日 AFP】シリア北部イドリブ(Idlib)県アクラバット(Aqrabat)の国内避難民キャンプで、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」明けの祭り「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」に、「トイ・スマグラー(おもちゃの密輸業者)」を名乗るフィンランド在住のシリア人の男からもらったぬいぐるみを抱えた女の子。

【写真】楽しむ気持ちは、奪えない

 ヘルシンキの裁判所は昨年11月、シリアの孤児らにおもちゃを配り、各国メディアから賞賛されたこの男を、資金洗浄と詐欺で有罪とする判決を下した。戦火で荒廃した街アレッポ(Aleppo)の孤児らのために基金を集めてきたトイ・スマグラーことラミ・アドハム(Rami Adham)被告は、慈善基金の不正使用や30万ユーロ(約3700万円)以上の寄付を正当な許可なく集めたとして、10か月の禁錮刑を言い渡された。アドハム被告は裁判前、集まった支援は現金としてだけではなく、さまざまな形で子どもたちに届けられているとして疑惑を否定していた。(c)AFP