【6月5日 AFP】韓国人女子選手への不適切な発言で、大きな物議を醸した男子ゴルフのベテラン指導者ハンク・ヘイニー(Hank Haney)氏が4日、自身を批判した元教え子のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)に反論した。

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 ヘイニー氏は前週、全米女子オープン(US Women's Open Championship 2019)に関する問題発言により、「人種差別的かつ性差別的」と断じた韓国系のスター選手ミシェル・ウィー(Michelle Wie、米国)をはじめ、多くの女子選手から批判を浴び、担当していたラジオのゴルフ番組を降板させられた。

 この措置については、ウッズも「自業自得だ」「ああいう物の見方は良くない」と支持していた。ところがヘイニー氏は、自身のツイッター(Twitter)でこれに猛反撃。ウッズのかつての不倫問題を暗に指しながら、次のようにコメントした。

「いつからかタイガー・ウッズが女性をめぐる倫理的問題の権威になっていたとは驚きだ」「タイガーとは素晴らしい6年間を過ごしたが、彼は一度でも、私の口から発せられた性差別的、人種差別的な言葉を耳にしたことがあっただろうか」「今の彼は、メジャー15勝目を手に入れただけでなく、読心術も身につけたと思っているようだ」

 問題のラジオ番組の中で、共同司会者から全米女子オープンの優勝予想の話を振られたヘイニー氏は、女子ツアーに関する知識不足をさらけ出し、「韓国人の優勝を予想するよ」「女子ツアーの選手は6人も挙げられないが、まあ、イ(Lee)とでも言っておこうか」「ファーストネームを言わなくてもいいなら、その名字の選手はたくさんいるだろうからね」と発言。後に謝罪を強いられていた。

 ところが全米女子オープンが実際にイ・ジョンウン(Jeong-Eun Lee6、韓国)の優勝に終わると、ヘイニー氏は自身の見解の正しさが証明されたとでもいうように、こう話している。

「韓国人女性が全米女子オープンのトップに立つという私の予想は、統計と事実に基づいたものだった」「女子ツアーは間違いなく韓国選手が席巻している」「先日と同じ質問をまたされても、私の答えは変わらないだろう。もっと慎重な表現は使うだろうがね」 (c)AFP