【6月3日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2019)第6戦のイタリアGPは2日、MotoGPクラスの決勝が行われ、地元ドゥカティ(Ducati Team)のダニロ・ペトルッチ(Danilo Petrucci、イタリア)がレプソル・ホンダ(Repsol Honda)の王者マルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)を抑え、自身初となる同クラス優勝を果たした。

 高速レイアウトのムジェロ・サーキット(Mugello Circuit)で行われた決勝は、ここまで今季3勝のマルケスがポールポジションからスタートしたが、ペトルッチとアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)のドゥカティ勢、そして後方スタートから猛追するチーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)とのバトルが発生し、4人の間で抜きつ抜かれつの展開となった。

 それでも迎えた最終ラップ、マルケスが一時トップに立つ中で、すぐに先頭を奪い返したペトルッチが最後はマルケスを0秒043差、ドビツィオーゾを0秒338差で抑えて優勝を飾った。年間順位では、2位に入ったマルケスが3位に続いたドビツィオーゾとの差を広げて首位を守っている。

 一方、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は転倒リタイアに終わり、かつて7連勝の快挙を達成したホームレースで2008年を最後に未勝利が続いている。5周目にスズキのジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)と接触したロッシは、ターン4でコースアウトして最下位まで順位を落とすと、その3周後に転倒して今季初のリタイアとなった。(c)AFP