【5月28日 AFP】ブラジル北部アマゾナス(Amazonas)州にある刑務所で26日、受刑者同士の乱闘が発生し、15人が死亡した。刑務所を管轄する当局が明らかにした。

 乱闘があったのは同州の州都マナウス(Manaus)から約28キロの場所に位置する刑務所で、面会時間中だった26日午前11時(日本時間27日午前0時)ごろに発生した。

 マルコス・ビニシウス・アルメイダ(Marcos Vinicius Almeida)大佐は記者会見で「受刑者同士の乱闘だった」と述べ、原因について捜査が行われていると明らかにした。

 この刑務所では2017年1月、20時間近く続いた受刑者による暴動が発生し、56人が死亡している。

 ブラジルの受刑者数は世界で3番目に多く、統計によると2016年6月時点で刑務所定員の2倍近い72万6712人が収容されていた。

 また、ブラジルの刑務所ではひどい過密状態に加えてギャングによる暴力もまん延しており、暴動や脱獄も珍しいことではない。

 映像は受刑者同士の乱闘が発生した刑務所、26日撮影・提供。(c)AFP