【5月28日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)の富豪、シェイク・ハレド・ビン・ザイド・アル・ナハヤン(Sheikh Khaled Bin Zayed Al Nahyan)氏が率いるグループの代表者は27日、イングランド・プレミアリーグに所属するニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)のマイク・アシュリー(Mike Ashley)オーナーとの間で「条件面で合意に達し」、同クラブの買収が近づいていると認めた。

 UAEのドバイを拠点とするビン・ザイド・グループ(Bin Zayed Group)は発表の中で、「シェイク・ハレド・ビン・ザイド・アル・ナハヤン殿下の代理人が、マイク・アシュリー氏やニューカッスルと買収計画について交渉中である」「条件面で合意に達しており、できるだけ早く話をまとめられるよう懸命に交渉を行っている」と明かした。

 今回の発表の中で、シェイク・ハレド氏はニューカッスルの買収について「クラブが持つ強固な土台や歴史、伝統の上に新たなものを築いていく機会を持てることは光栄」だと考えていると明かした。

 前週末、マンチェスター・シティ(Manchester City)のオーナーを務めるシェイク・マンスール・ビン・ザイド・アル・ナヒヤン(Sheikh Mansour Bin Zayed Al Nahyan)氏の親戚であるシェイク・ハレド氏が、約3億5000万ポンド(約486億円)でニューカッスルの買収に近づいているという報道が出た。

 コメントを求められたニューカッスルの広報担当者は「丁重に断った」というが、クラブに近い情報筋によれば、チームは関心を示しているものの、交渉を先に進めるには多くの細かい部分を詰めなければならないという。

 英スポーツ用品小売りのスポーツ・ダイレクト(Sports Direct)社を創設したアシュリー氏は、2007年に1億3440万ポンド(約186億円)でニューカッスルを買収したが、選手補強への投資に消極的であることに不信感を抱いたファンから何度も抗議を受けてきた。

 アシュリー氏はこれまで3度にわたってチームの身売りに動いているが、いずれも失敗に終わっていた。(c)AFP