【5月25日 AFP】欧州連合(EU)で行われている欧州議会選は24日、アイルランドとチェコで投票が行われ、アイルランドの親EU勢力がオランダに続きポピュリズム(大衆迎合主義)勢力への予想外の抵抗を見せた。

 アイルランドの出口調査によると、EUのより緊密な統合に向けて尽力してきたレオ・バラッカー(Leo Varadkar)首相率いる統一アイルランド党(Fine Gael)がリードしており、親EU派への追い風となった。23日に投票が行われたオランダの出口調査でも、親EU政党が番狂わせの勝利を収める見通しとなっていた。

 こうした出口調査の結果は、EU懐疑派が躍進する可能性を取り沙汰していた一部の選挙前報道の予想を覆すものだ。

 欧州議会選はEU加盟28か国で4日間にわたって実施され、4億人以上の有権者が欧州議会議員751人を選出する。最初の公式結果は、全加盟国の投票が終わり次第、26日夜に発表される。

 欧州議会選挙は1979年の第1回から関心が低く、投票率が大きな懸念事項となっている。歴史的に、投票率が最も低いのは東欧となってきた。外部勢力、特にロシアがソーシャルメディア上で虚偽情報キャンペーンを行い、選挙結果に影響を及ぼそうとすることも懸念されている。(c)AFP/Joseph STENSON with Dario THUBURN in London