【5月23日 AFP】(更新)英政府は23日、来月3日からの週に予定されていた欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)に関する重要採決を延期すると発表した。ブレグジットをめぐっては、テリーザ・メイ(Theresa May)首相が重ねた譲歩に対し、離脱強硬派が批判の声を上げていた。

 政権幹部のマーク・スペンサー(Mark Spencer)氏は、EU離脱関連の重要法案に関する採決を来月7日に行う予定だったが、この日の実施を確定できなかったと話した。

 メイ首相はこれに先立ち、EU首脳との間で結んだ自身の離脱協定案の支持を議員らに促す中で、ブレグジットの是非を問う2度目の国民投票をめぐる議会採決を示唆した後、強い辞任圧力にさらされている。

 EU離脱協定案は英議会がすでに3度否決しており、当初3月29日に予定されていたブレグジットの延期を招いた上、与野党からの強硬な反対に今なお直面している。(c)AFP