【5月23日 AFP】米海軍はグアム(Guam)周辺海域で、日本、韓国、オーストラリアと合同の「前例のない」軍事演習を開始した。同海軍が23日明らかにした。

【特集】エクストリーム軍事演習・パレード

 軍事演習「パシフィックバンガード(Pacific Vanguard)」には4か国から3000人以上が参加。米第7艦隊は「海上での軍事力と実践的な協力体制を強化する」ためのものだと発表した。「実弾演習、対空防衛作戦、対潜水艦戦、海上での補給作業」などの訓練に重点を置くという。

 演習のためにオーストラリアはフリゲート艦2隻、日本は駆逐艦2隻、韓国は駆逐艦1隻を提供。演習の指揮は米第7艦隊の旗艦「ブルーリッジ(USS Blue Ridge)」がとる。

 米国と中国、また米国と北朝鮮との関係は緊張を続けている。中国は米中貿易戦争が悪化する中で今週、米艦船が南シナ海(South China Sea)の係争海域周辺を航行したことを非難していた。

 人口16万人以上を有するグアムは、2017年に米国と北朝鮮が核問題で激しく対立し、北朝鮮が米国領を「包囲攻撃」すると威嚇した際、緊張の矢面に立たされた経緯がある。(c)AFP