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【5月23日 AFP】スペイン南部アンダルシア(Andalusia)自治州で22日、麻薬の密輸業者に対する強制捜査が一斉に行われた。警察官300人以上が動員され、容疑者20人以上が逮捕された。スペイン治安警察(Guardia Civil)が明らかにした。同国南部は欧州に麻薬を持ち込むための主要なルートとなっている。

 警察は、モロッコからハシシと呼ばれる大麻製品を運ぶために使われたとみられる複数のボートも押収した。ボートは主に、南部グアダルキビル(Guadalquivir)川の川沿いの地域で見つかった。警察によると、川のルートではカディス(Cadiz)湾からセビリア(Seville)へ向けて船で麻薬を運ぶことが可能になるのだという。

 また、スペイン国家警察は、21日に行われた別の強制捜査で、南部の都市を拠点として活動する麻薬取引グループのメンバーら15人を逮捕した。このグループは、スピードボートを使ってモロッコからスペイン南部に麻薬を密輸していた業者に、燃料や食料を提供していたとされる。

 映像は、アンダルシア自治州で行われた強制捜査の様子。押収される大量の大麻製品などが確認できる。スペイン治安警察と国家警察が撮影・提供。撮影日不明。(c)AFP