【5月22日 AFP】昨年8月に死去した米国の伝説的歌手、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)さんの自宅から、本人が準備し署名したとされる手書きの文書3点が見つかった。フランクリンさんは遺言を残していないと考えられてきたが、自身の遺産分与に関する指示が書かれているとみられている。

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 文書は、フランクリンさんの居間のソファのクッションの下にあったノートと、施錠されこれまで開けられなかった戸棚から発見された。地元紙デトロイト・フリー・プレス(Detroit Free Press)が入手し、21日に公開した。

 16ぺージにわたる文書は2010年から14年にかけての日付が記されている。走り書きされているため判読困難ではあるものの、不動産や宝石類、毛皮、ステレオ機材や楽曲印税などの財産を、家族にどう分配するかが記載されているとみられている。

 フランクリンさんの居住地だったミシガン州の規則では、遺言の法的効力が認められなかった場合、約8000万ドル(約88億円)相当と報じられている遺産は、4人の息子に均等分与される。

 昨年12月には米税務当局が、フランクリンさんが600万ドル(約6億6000万円)以上の税金を滞納している上、罰金約150万ドル(約1億6600万円)が発生していると、裁判所に申し立てを行っていた。

 同州遺言検認裁判所は4月、フランクリンさんの遺産査定を専門家らに依頼することを承認。地元メディアによると、フランクリンさんの死後、滞納税300万ドル(約3億3000万円)以上が内国歳入庁(IRS)に納められたという。(c)AFP